武田邦彦氏、環境省に激怒する(続報)

緊急!!犯人に証拠物件を渡すな!

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民間の通信会社が福島原発から15キロ離れた所で強い放射能をもった石ころが見つかったと報じた.その数日後、NHKが複数の「石ころ」が見つかったことを報じている。

1)縦2cm、横2cm、厚さ1mmの黒いシート状のかけら。表面の放射線量が1時間当たり12ミリシーベルト
2)(近くで)長さ16cmの木片状。1時間4.7ミリシーベルト
3)(近くで)縦3cm、横1.5cm、厚さ5mmの茶褐色。1時間3.4ミリシーベルト

いずれもものすごい放射線量だ。もしこの粒が「頭についていたら」、1週間で2016ミリ、790ミリ、571ミリの被曝をすることになる。亡くなった吉田所長の被曝量70ミリ、一般人の1年の被曝限度が1ミリということから見ると、大変な量だ。

第一の問題はこの証拠物件を事故を起こした犯人の東電に環境省が渡してしまったことだ。もともと東電はゴルフ場の汚染訴訟で2011年に福島県に飛び散った放射性物質は無主物といっていたのだから、東電は「自分のものではない」と受け取りを拒否するはずだ。

環境省は調査のためと言っているが、国にはいくらでも放射性物質を分析する研究所がある。犯罪の証拠を隠滅するのを手伝っている。うがってみれば環境省は慌てて「小石」を探して証拠隠滅を測っているとも思える。そうでなければ東電に渡すはずもない。

第二の問題は、このような小さな粒が少なくとも15キロ離れたところまで飛んだと言うことは、さらに広く、ものすごい高い放射性物質のかけらや粒が飛散しているということを意味している。セシウムでも半減期が30年であるし、ストロンチウムプルトニウムの可能性もある。

福島や茨城の人の健康が心配だ。はやく全体像を明らかにしなければならない。

ともかく次に見つかったら、犯罪を犯した東電ではなく、信頼できるところで成分分析をしないとあまりに危険で福島県茨城県北部に住むことはできなくなる。

(平成25年7月11日)


武田邦彦

http://takedanet.com/2013/07/post_81fa.html





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