「特定秘密保護法」の現況

秘密保護法が12月10日に施行された。何度も議論された通り、この法律はめちゃくちゃな法律であって、官僚と与党政治家が好き勝手に情報を隠ぺいできるものだ。

もはや国民の手の届かないところでそれが実施され、お手上げだ、とあきらめムードが漂っている。これは、怖いことだ。あきらめると確実に戦前回帰の状態が進行するに違いない。ともかく、放置しないで対抗策を国民が打っていくしかない。ゲリラ戦が始まったといってよい。


(天木直人メールマガジン2014年12月28日第1202号)

官僚たちが好き勝手に秘密指定し始めた特定秘密保護法の現実

 12月24日のメルマガ第1189号で書いて、警鐘を鳴らしたばか
りだった。

 すなわち12月20日の各紙が一斉に報じたところによれば、特定秘
密保護法が12月10日に施行されたというのに、その法律の運用を
チェックする「情報監視審査会」が発足しないまま、与野党の合意な
く、放置されているという。

 情報監視審査会は、衆参両院に置かれた常設の国会機関であり、政府
から特定秘密の指定状況などについて報告を受け、適切かどうか審査す
る役割をゆだねられている。

 そんな重要な役割を果たす情報監視審査会が発足しないまま、特定秘
密保護法が先行して施行されているなどということは、あってはならな
いことだと。

 その危惧が、こんなに早く現実のものとなるとは思わなかった。

 きのう12月27日の朝日新聞が報じた。

警察庁は26日、各省庁に先駆けてテロやスパイ活動防止に関する1
8項目、計約370件の秘密指定を行ったと発表したと。それをきっかけに
朝日新聞が独自に調べたところ、計約370件の秘密指定が行われていた
ことがわかったと。

 それだけではない。

 朝日新聞が各省庁に問いただしたところによれば、ほとんどすべての
省庁が秘密指定を行っており、それを公表するかしないかを含め、省庁
によってまちまちであることがわかったと。

 これを要するに各省庁の官僚たちが好き勝手、やりたい放題で、秘密
指定を行っているということだ。

 事態は想像以上に深刻である。

 それにもかかわらずメディアがこの問題を大きく取り上げない。

 こっちのほうがより深刻だ。

 特定秘密保護法は、間違いなく最も危険で悪質な法律となるだろう。
気がついた時は取り返しのつかない状況になっているのかもしれない.

(了)



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