Lo mejor segundito - 「次善の策」


ついに選挙戦 (たったの2週間) に入ったが、もの静かである。

私は、聞きたくもなかったが、野田総理民主党街頭演説を、もう2回も聴く羽目になった。最初は、今年転居してきた近くの多摩センター駅で、2度目は昨日所用で行った以前の居住地・池袋駅で。当然のことだが、いずれの場所でも、拍手、応援の掛け声はまったく聞こえない。しかしまた、野次もなかった。池袋駅では、厳重なガードのうえに、20数名の警察官が物陰に待機するという物々しさであった。野田首相は、かなり市民の声を恐れているようだった。それでも、渋谷駅では野次が飛んだという情報を見た。

小沢一郎は、どこで何をしているのか? 声があまり聞こえてこない。例によって、「川上作戦」を実行しているようだ。かれは、遊説第一声を、愛媛県上浮穴郡久万高原町の町役場前で行っていた。その動画を次のサイトで見ることができる。

http://twitcasting.tv/loveholic629/movie/7582921 (TwinCasting-live)

動画を見る限り、小沢はいつものように元気で、覇気が感じられる。その点では、頼もしく、うれしかった。


しかし、今回の選挙戦直前の、あの青天の霹靂は何だったのだろうか? 自らが立ち上げた党派を解党して、嘉田由紀子-飯田哲也の関西グループに参画し、「未来の党」で選挙に臨むという選択のことである。私もこの選択をいぶかしく思ったし,多くのいぶかる支持者がいるようだ。私は、単純にいまだに思考停止の状態にある。

小沢とその同志は、明らかに準備不足で選挙戦に突入してしまったようだ。それには、色々理由があるだろう。その最大のものは、「生活党」を立ち上げたときから狙っていた「国民連合オリーブの木」構想が、不発に終わったことだと考えられる。つまりは、「未来の党」の立ち上げは、「次善の策」なのだ。

政局というものは対応をやめてしまうと終わりである。それも、今回は超右翼の自民党を代表とする勢力が復活する勢いであるからなおさら、「次善の策」による勢力の形成が必要性であるといえよう。その意味で、今では、私もこの「次善の策」を強く支持する。


これから、「未来の党」がどうなるか分からない。勿論、闘いは選挙後もまだまだ続く。「永続革命」なのだ。ふと頭をよぎる歌詞がある。「未来へ」という歌の次のようなフレーズだ。

ほら、足元を見てごらん、
これが、あなたの歩む道。
ほら、前を見てごらん、
あれがあなたの未来。



以下に引用するものは、ブログ「晴れのち曇り、時々パリ 」に掲載された文章である、その一部を利用させていただく。ブログ主は、長年のパリ在住で、悠々自適の生活をしておられるように見受けられる。しかし、祖国日本の現状への高い関心で書き続けられている。今回(2012-12-04)の「日本を前に進ませるのか、日本を逆戻りさせるのか、賽は投げられた。国民一人一人の良識が問われている」と題する記事は、現在の私の気持ちと考えをうまく代弁してくれている。

(以下引用)

晴れのち曇り、時々パリ

「日本を前に進ませるのか、日本を逆戻りさせるのか」賽は投げられた。国民一人一人の良識が問われている。
2012-12-04 22:43:10

幾ら「ネットの世界」で『国民の生活が第一』の支持率が高かろうと、ネット人口が有権者総数に占める割合は、まだまだ小さい。

支持者の中には、未成年も多い事だっただろう。

ネットの支持率に安心してはならない。


小沢一郎は、民主党を離党し「国民の生活が第一」を立ち上げて以来、ずっと言い続けてきた。

『私どもの政策を、国民の皆様が理解して下されば、300選挙区全部で勝利する事も可能だとおもいます』

彼の、いつもの「国民の理解力の過信」による所も有ったと思われる。

しかし、反面「国民連合オリーブの木」構想が、実際に実を結ぶと信じていた事も確かであろう。


生活で100名。
維新で100名。
大地、新党日本、社民、共産で100名。

以上300選挙区の割り振りと、共同戦線を考えていたはずだ。

橋下徹個人は、小沢一郎を崇拝しているらしい。

で有る以上、彼が仲間入りするまでは「TPP」不参加を明確にせず、彼が合流してから考え直させて、選挙戦に望むつもりだったのではなかろうか。

しかし、橋下は松井に引きずられ、竹中に引きずられ、石原慎太郎と連合するや、当初の予定は破綻してしまった。


社民党は、優柔不断で、最後の土壇場まで決めきれない。

共産党も、例に依って「政策で共闘する」と言う様な姿勢は、発想の中に存在しない。

あくまで、共産党の党勢拡大のみが存在意義である以上、その時点で日本版オリーブの木構想は、破綻してしまった。

国民の生活が第一」単独では、現職の再選がギリギリだったかもしれなかった。


そこで、最後の手段が「嘉田由紀子」担ぎ出しだったのだ。

皆、驚いた。

実際に話がまとまり始めたのが、実に11月24日頃だったと、あとから知ってさらに驚いた。

小沢一郎は、最後の最後まで諦めていない。

実に、誇るに足りる政治家である。

当初は、大飯原発最稼働に最後までは、反対しなかった嘉田由紀子と、怪しげな脱原発国民投票を標榜して来た飯田哲也に、私は何も期待出来ないと、かなりがっかりしたものだった。

しかし。

日替わり公約や放言の続出という、橋下・石原コンビの自爆行為にも助けられ、一躍本来の意味での「第三極」なる物が具現化した。


小沢が引っ込む事で、「自民公明維新には行きたく無いが、小沢(の側近)が嫌」という離脱議員の受け皿になれた。

小沢一郎だと投票しないが、嘉田・飯田コンビなら投票する「市民活動」辺りの票が得られる。

社民も乗り易くなった。


新しい風になりうる構想だった。。。


惜しむらくは、あまりにも時間がなかった。

最低でも250選挙区くらいには候補者が欲しかった。



公示後のインタヴューに応えて石原慎太郎

問い「選挙後には、自民党との連携は考慮されてますか」
石原「それは有ります」

つまり、「民自公三党合意+維新」という枠が、既に出来ている事になる。

橋下と松井が否定してみせれば、否定してみせる程、裏が透けて見えて来る。


彼等の求めるものは。

原発ゼロを標榜してゴマカシながら得票を得て、実体は積極推進。
新規建設も輸出も。

増税は、「三党合意」で衆院可決通りに、準じる。

TPPは、御主人アメリカ様のご意向を無視出来る筈も無く、当然参加。
「中身によっては離脱」など最初からあり得ない条約である事は隠して。

「官僚をぶった切ってみせます」(松井)(石原)

等と、選挙用に大見栄を切ってみせ、彼等程官僚の言いなりになる政治家達が、他に居るかと言うレベルなのだから。


一言で言えば『自民+公明+民主残党+維新』は<シロアリの存在が第一>である。


そうなると、<国民の生活が第一>を望む我々にあたえられた最後の希望が、「日本未来の党」だと言う事になる。

それ以外には存在しないのだから。

幸い、「日本未来の党」が出来た。

本当に幸いであった。



しかし、121名全員が当選しても、政権は担当出来ない。

それに、新党大地新党日本社民党を加えてもたかが知れている。

共産党は、「是々非々で」等と言って、連立等組む筈も無い。


彼等が訴える「原発ゼロ」は、思いを同じくする物達の全ての陣営を結集しての「ゼロ実現」ではなく、日本共産党の単独イニシアティヴでの「原発ゼロ実現」なのだ。


そこに有る物は、日本の安寧ではなく、日本共産党の栄光でしか無い。



小沢一郎の頭の中は、素人には読めない。


おそらく、選挙後の提携相手を模索している筈だと、信じたい。

自民、民主、公明、維新、未来、夫々がドングリ状態にでもなれば、小沢一郎は「公明」と組む可能性は大きい。

自民の中のリベラル派にも、手を突っ込むだろう。

民主で、かろうじて当選出来た「政経塾」以外の議員達にも、呼ぶかけるだろう。

維新の分割をすら、試みるかもしれない。

維新は「石原一派」「竹中・松井一派」と橋下に分けられるべき物で、全く不可能とは言え無い状態だとみる。

しかし、ふたを開けてみないと、いずれ如何ともし難いのだ。


今回の準備不足により、来年の参院選も踏まえて「党勢拡大」を計ろうと言うのが、妥当な考えなのでは有るまいか。


国民の生活が第一」での一大旋風を期待した身としては、歯がゆい事おびただしい。

とは言え、嘉田さんの「小沢への配慮有る発言」を聞くに及んで、今回の仕儀で正解だったのだと思う事にした。



と言う事で、選挙選は始まった。

『シロアリ』vs『国民』

実に単純明快、分り易い色分けの選挙戦となった事は、不幸中の幸いであった。


この「対立構造」の象徴が、<千葉4区>で有る事は、誰しも異存はない筈だ。

日本国民を極限まで不幸に陥れる、野田佳彦

対するは、国民の生活の充実を「福利・厚生」面から地道に政治活動をやって来た、三宅雪子


この選挙区を、絶対落としてはならない。

千葉4区こそが、今回の選挙の全てである、と言っても過言では無い。

「シロアリ」vs「国民」の対決の象徴である。

たとえ、実数が期待通りに伸びなかったとしても、現役総理大臣を落選させる、事実はかけがえの無い「国民の勝利」と言える筈である。

全国の「小沢支持者」の皆様。

そして。

全国の「反原発」の皆様。

千葉4区を、応援しよう。

三宅雪子に、勝利させよう。


そしてさらに。

最後の最後のビックリが、新党「今は一人」の誕生であった。


山本太郎、頑張れ。

石原伸晃を叩きのめせ。


12月16日。

野田佳彦の落選と、石原伸晃の落選で、勝利の美酒を酌み交わしたい物だ。



そして私としては、飯田哲也の「菅直人化」を危惧するものである。

「未来は、嘉田さんと私の党だ」

一県知事と、一市民活動化で、国政選挙と立法府でのやり取りが出来ると言うなら、やってみれば良い。



また「小沢一郎」が後足で砂をかけられる様な事態にでもなれば、今度は即座にはなれて『国民の生活が第一』の復活で構わない。

取り敢えず、勝利の美酒を夢見て、選挙が棲むまでは頑張ろう。

(以上引用)
http://blog.goo.ne.jp/veritas21








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