Ensayo

時代の空気にどのような距離感を持つか

今から10年ほど前、日本の政治状況が民主党政権に大きく傾いた。その頃、民主党政治家の中に「あの人は空気が読めないから...」などと平気で発言していた議員が何人かいた。その発言を聞くにつけ、この民主党政権の危うさを感じていたものだ。マスコミや街の…

日米開戦の経緯を追ってみる-1941年(2)

はじめに 昭和16年(1941年)、この年は負けるかもしれない戦争に突入すべきかどうかの葛藤に、日本は打ちのめされていた。対外戦争では常勝していた日本の歴史上かつてないほど重要かつ危機の年である。戦闘は、かなり前からすでに始まっていた。支那…

The news on the death of a designer of aircraft

In the year of 2013, Japanese animater, Mr.Hayao Miyazaki produced an anime-film "The Wind Rises" 風立ちぬ>, the theme of it lays on the young day's life of Horikoshi Jiro, the famous designer of Zero fighter aircraft. He is noted he made …

日米開戦の経緯を追ってみる-1941年

はじめに巷間、現在すでに第三次大戦に入っているという見方がある。現代はサイバー戦が決め手の戦争だという見方からすると、すでに始まっているといってもおかしくはないだろう。日本にとって戦いの敵は支那ということになるだろうが、戦いの始まりは何時…

第二次大戦参戦を廻るある政治演説会風景

チャールス・リンドバークは、宮崎駿監督の大好きな航空機の揺籃時代に、アメリカミシガン州デトロイトで生を受けたスエーデン系移民の子であった。彼は天才ハダの多才さと冷静な判断力の持ち主だったようで、自由に様々なことに手を染めているが、仕事は飛…

米国の本音は大統領列伝の中に見えてくる

現在の米国大統領トランプは、ちょっと異色の人物だ。共和党の大統領としてはありがちな人物かもしれないが。外交政策に虚弱な体質しか持ち合わせない日本は、今のところ、戦略的な意味で、彼に依存していくしか方法がないように見える。早く自主独立しなけ…

H.G.ポンティング(英国写真家)の見た日露戦争

「この世の楽園・日本」(In Lotus Land, Japan 1910)というややオーバーなタイトルの本がロンドンで出版された。100年以上前のことである。筆者は著名な写真家で有り、失敗に終わったスコット大佐の第二次南極探検に記録写真担当として同行した人物である…

「おぎん」: 日本民族の精神的岩盤を描いた芥川作品

ここに紹介する芥川龍之介作「おぎん」は、江戸時代初期の長崎キリシタンの「転び」を扱った小品である。近年、芥川の作品が英語による文学の世界で、注目されているという。そのいわれは、今一つ納得がいかないが、この傾向は決して悪いことではない。思う…

「ガン撲滅運動」:その一面性と危険性

医学あるいは健康にまつわる社会的なキャンペーンは、何かファッショ的な性向を有している.各人の選択の意志を無視して、押しつけ的強制が背後にあると感じるのである。つまり「空気」をまかれるのであるが、それになかなか抵抗できないのは、我々が容易に…

嗅ぎ煙草(snuff)

■私は、太古の昔から「愛煙家」である。愛煙家というこのことばが好きだ。スペイン語では、普通の喫煙家のことをfumador といい、いささか度をこしたタバコ愛好者をtabaquistaという。私は後者の範疇に属するようだ。とくにニコチン中毒と言うわけではない。…

泉 靖一氏、『秘境西域八年の潜行』を評する

西川氏の『秘境西域八年の潜行』には様々な版があることをすでに述べたが、本日、私ははじめて、1972年刊行の芙蓉書房版を手にすることができた。これは上下二冊のハードカバーであリ、これがすべての版の初版になっている。そして、この初版本には、七名の…

ラサとククノール(青海湖)にまつわる伝説

現在中華人民共和国と呼ばれる支那の西域の話しである。西域には大きな砂漠が2つあり、モンゴルに近いゴビ砂漠、さらにその西の中央アジアにあるタクラマカン砂漠である。その中間地帯はあまり馴染みがないかもしれないが、モンゴルとチベットをつなぐ高原地…

GHQ史観から自由だった諜報員が敗戦国日本を語る

■ 最近の読書は、西川一三著「秘境西域八年の潜行」(中公文庫)である。この著作は、様々な版が存在するが、文庫本3分冊ものが一番完全で読みやすい。これは紀行モノのカテゴリーに属する。僕は、紀行モノが好きだ。小説とは異なりノンフィクションのところ…

興味深いアイヌ昔話

はじめに 久しぶりに、記事を書きます。ここのところ、アイヌ関連の文献を暇に任せてよく読みます。アイヌ民話には特に、興味を持っています。それは一言で言えば、先住民と、場合によっては征服者ともなる渡来人とのせめぎあい、あるいは協力関係などがうま…

11月, 雪...

11月だと言うのに、東京に雪が降りました。先週のことです。思い起こせば、東京の早雪はクリスマス前ぐらいでしょうか、確か大学生だった頃そうゆう降雪を経験しています.しかし、大体1月に入ってからが東京では雪を見るのが普通でした。 そう言う意味では…

宮沢賢治の「なめとこ山の熊」

■ はじめに 宮沢賢治、傑出した詩人だと思う。私は大学生だった頃、賢治の作品を何度も読もうとした。しかし、そのたびに納得のいく理解に到達せずに終わった気がする。「春と修羅」という詩集がそうであったように、小学生の頃から読んだいわゆる彼の「童話…

思考の脱植民地化

近年私が取り組んできていることは、ラテンアメリカで発信され始めた”Decolonización de los saberes ” ということなのだが、これが、地元でもなかなか理解されない。これはもちろん、中南米でのインデオ、北米に範囲を広げたとすると、アメリカンネイテイブ…

根腐れの深刻さとその撃退術 1

■ 自宅で草花や樹木を育てる人、もっと広範囲に野菜や果樹園をきりもりする人にとって、栽培植物の「根腐れ」は害虫被害に次いで大きな問題だ。その原因は、肥料のやり過ぎ、ベランダ菜園なんかだと水のやり過ぎなどが、普通考えられるが、適切に育てたつも…

シリーズ「最後の一撃」(武田邦彦)

武田邦彦(中部大学)氏は、山下大将の遺訓を4つの遺訓毎に、氏のブログで最近記事を書いています。私は、実は彼を通して、「山下大将の遺訓」の驚きの内容を知らされたのであった。彼の「最期の一撃」と題するシリーズの4回分をここに転載します。 最期の一…

処刑された山下大将の遺訓:その驚きの内容

■ 山下奉文大将。シンガポール攻略後、敵将に対して「yesか, noか!」という恫喝まがいの決め言葉を発したことで知られている。たくさんの勲章を付けた軍服姿の彼の写真を、何度か見たことがある。大柄の人物だ。しかし、私は、これまで、この軍人に特に関心…

ここは自分たちの国だ

最近、アーサー・ビナードが編集したベン・シャーンが描いた連作画「ここが家だ --ベン・シャーンの第五福竜丸-- 」という本を買った。アメリカ軍のビキニ環礁での水爆実験とどう向き合うかがテーマだ。この水爆は、広島の原爆投下から9年しか経っていないの…

副島隆彦氏のぶれない戦略を傾聴する

副島隆彦氏は、インターネット上と出版界においてエネルギッシュにして異彩を放つ好人物である。其の言説は、ユニークにして「先端的」である。3.11福島原発事故の直後、マスコミ人も、もちろん言論人も、現場を遠巻きにして近寄らず、テレビ報道にあーだこ…

Discurso del emperador Hirohito: emitado por NHK en mediodía 15 de agosto 1945

El text completo es como sigue: "(1) Yo, el Emperador, después de reflexionar profundamente sobre la situación mundial y el estado actual del Imperio japonés, he decidido adoptar como solución a la presente situación el recurso a una medid…

「これから日本は、とてつもない苦難を受けるだろう…」(玉音放送)

■「玉音放送」(1945年8月15日正午放送)の全文 朕深ク世界ノ大勢ト帝国ノ現状トニ鑑ミ非常ノ措置ヲ以テ時局ヲ収拾セムト欲シ茲ニ忠良ナル爾臣民ニ告ク朕ハ帝国政府ヲシテ米英支蘇四国ニ対シ其ノ共同宣言ヲ受諾スル旨通告セシメタリ抑々帝国臣民ノ康寧ヲ図リ…

戦争をどう語り継ぐか

日本の8月は、決まったように戦争を想起させる月になっている。様々な行事が行われる上、お盆時期の休日はそれと関連した休日の過ごし方をする人が多くいるようだ。これはもう、宗教行事のようなものになっているのではないか。つまり、8月は日本にとって、…

Adoro el cielo andino

Leyendo los papeles documentales y viendo la pantalla de ordenador, me han pasado tantos tiempos sin levantar mis ojos hacia el cielo. Qué lastima! Eso no es la vida auténtica! Quiero que de nuevo pueda adorar el ciero azul, azul profundam…

los profetas escritos en una pared del metro

Escuchemos una cancion del grupo antiguo de Simon & Garfunkel. Esa es "sonidos del silencio", en la parte final de la cual se canta así: ... y el letrero decía: «Las palabras de los profetas están escritas en las paredes de los metros y de…

opinión crítica por AMAKI-NAOTO

"Este país se acabó" 26 de marzo 2014El primer ministro Abe, a lo largo de dicho viaje al extranjero, fue totalmente peor más que esperaba.En la Reunión en la cumbre entre EEUU y Japón - Corea que tuvo lugar en la Embajada de Estados Unido…

レジスタンス(抵抗) ・ 議会制民主主義 ・ 主権在民 (1)

ちょっと前になるが、早稲田大学で小沢一郎の講演会が開かれた。場所は大隈講堂、12月19日の午後。天気予報では雪ということであったが、氷雨の降る暗い夕方であった。10か月ぶりに、元気な小沢一郎を見ることができて、心強い思いをした。講演の後の質…

Un relato de malicia: Visión del pasado y del futuro cercano (民兵隊についての寓話)

Creo que todos ustedes ya han visto una película española titulada “la lengua de las mariposas”(1999). Se produjo ya más que 10 años antes, pero se destaca que el tema de cual se encuentra a la crítica fuerte de facismo, sobre todo, en la …

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