岩屋防衛相の更迭を要求する

この9月に行われた安倍改造内閣は、あまり評判が良くない。いろいろな憶測がまかり通っているが、適材でない就任がかなりありそうだ。とりわけ、防衛相はそれにあたる。東アジアの安全保障状況を考慮に入れた対応ができていないように思われ、旧来の自民党政治、とりわけ外交政策、の路線を引き継いでいるように思われる。
就任早々に、岩屋防衛相には、朝鮮半島対応が試金石になった。しかし言い訳が許される問題ではないし、早々により明瞭に国益を表明できる人物に更迭すべきだ。以下、対立の発端になった、自衛艦旗旭日旗」の掲揚問題の経過を追った見た。

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時事通信 2018/10/11
韓国・済州島で国際観艦式=旭日旗問題で日本不参加

 【ソウル時事】韓国・済州島で11日、各国の艦艇が集まる国際観艦式が行われた。米空母「ロナルド・レーガン」をはじめ、ロシアやオーストラリアなど12カ国の艦艇が参加。旭日旗と同じデザインの自衛艦旗をめぐり、韓国から掲揚自粛を要請された日本の海上自衛隊は参加を見送った。

 文在寅大統領はこの日、艦上で演説し、「海洋強国は韓国の未来だ」と述べた上で、「韓国海軍が韓(朝鮮)半島の平和を越えて、北東アジアと世界平和に寄与できるよう、さらに強くする」と国防力の強化を訴えた。
 観艦式には、12カ国の艦艇19隻が参加したほか、46カ国が代表団を派遣。日本のほか、中国が艦艇の派遣を見送った。

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産経新聞 2018.10.18
岩屋防衛相、旭日旗問題で試される手腕 
20日に日韓防衛相会談 「残念」伝達だけでは不十分

 岩屋毅防衛相は20日、シンガポールでの拡大ASEAN防相会議(ADMMプラス)に合わせて開かれる日韓防衛相会談に臨む。韓国側からの自衛艦旗旭日旗」の掲揚自粛要請をめぐる問題の直後だけに、岩屋氏がどれだけ毅(き)然(ぜん)とした態度で臨むか、手腕が問われそうだ。
 「先般のことは非常に残念に思っていると伝えなければならない」
 岩屋氏は16日の記者会見でこう述べ、防衛相会談で旭日旗問題に言及する意向を示した。ただ、防衛省内には岩屋氏の姿勢に不満もくすぶり始めている。
 岩屋氏はこれまで旭日旗問題について「残念」と繰り返してきたが、韓国への明確な抗議や反論には出なかった。一方、韓国との防衛協力に関しては「未来志向」という言葉を使いながら、何度も重要性を強調してきた。
 幹部自衛官は「防衛協力の前提は信頼。相手の非礼に直言せず、うわべだけの協力を打ち出してもしらじらしいだけだ」と指摘する。自民党国防族も「韓国の対応は『残念』の一言で済む話ではない。会談で真意をただすべきだ」と語る。
 旭日旗問題をめぐっては、韓国が南部の済(チェ)州(ジュ)島(ド)で11日に開いた国際観艦式の際、韓国世論に反発が強い旭日旗を念頭に、参加国に自国と韓国の国旗だけを艦艇に掲げるよう要請。

日本は拒み、参加を見送った。 ところが、韓国は観艦式当日、自粛要請に矛盾する形で、文(ムン)在(ジェ)寅(イン)大統領が乗る艦艇に抗日の象徴として英雄視される李氏朝鮮の李(イ)舜(スン)臣(シン)将軍の旗を掲揚した。
 こうした韓国の行為にどう臨むかは、2日の内閣改造で初入閣を果たした岩屋氏自身の評価にも直結する。自民党幹部は、「河野太郎外相は就任当初、慰安婦問題で毅然と韓国に臨み評価を上げた。岩屋さんはどうだろうね」と話している。(石鍋圭)

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産経新聞 2018.10.24
政論 
旭日旗問題 抗議:防衛相「残念」は迫力不足

シンガポール20日に行われた日韓防衛相階段は「残念」な結果となった。韓国の国際観艦式で海上自衛隊自衛艦旗旭日旗」を掲げないよう求められた問題について、岩屋毅防衛相は韓国側に遺憾の意を伝えたが、韓国との防衛協力も必要以上に強調するなど迫力不足に終わった。しかも、会談後に防衛省が公表した結果概要の資料には、旭日旗問題を提起した事実する記載しなかった。

岩屋氏は会談で、海自が観艦式への参加を見送ったことについて「非常に残念だ」と伝えた。韓国艦艇に抗日の英雄とされる李舜臣将軍を象徴する旗を掲げたことについても言及し、再発防止を求めた。

岩屋氏は23日の記者会見で、会談での発言について「基本的には抗議だ。其の意は伝わったと思う」と説明した。
しかし、韓国側に日本の憤りや不信が十分に伝わった様子はない。

岩屋氏の発言を受けた韓国のチョンギョンドウ国防相は、日本側の出席者に対し「皆さん非常に表情が硬い。少し笑っていただきたい」と余裕を見せた。

防衛省幹部は「場を和ませるための気配りだったのかもしれないが、日本の真意が伝わっていれば口にするはずのない発言だ」と語る。幹部自衛艦の「日本は韓国に舐められたということだ」と吐き捨てる。

日本側にも不手際があった。防衛省が会談後に発表した結果概要には旭日旗問題について一言も記載がなかった。岩屋氏は23日の記者会見で「抜けているようであれば、きちんといれてものにする」と釈明し、訂正する考えを示した。自民党国防族は「事なかれ主義の対応だ。旭日旗問題を軽視していると思われても仕方だない」と批判する。

岩屋氏は韓国側に遺憾の意を伝えると同時に「未来思考」という言葉を用いながら日韓防衛協力の重要性を傘萎えて強調していた。一方、河野太郎外相は22日、旭日旗問題や韓国国会議員らの竹島上陸について「とても未来志向とは思えないことが持ち上がっている」と韓国側を牽制している。

防衛省幹部は「同じ閣僚でもずいぶんとものの見方が違う。どちらの姿勢を国民が支持するか…」と語っている。
(石鍋圭)

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