燃える韓国は何処にへ行く?

ここのところ朝鮮半島は燃えている。その炎の元は文在寅大統領だ。日本人には関わり合いのないことだと思いたいが、そうもいかないのかもしれない。降り掛かってくる火の粉は決然と払いのけて当たり前なのだ。河野外務大臣が率いるいまの外務省にその任を期待したい、ちょっと不安はあるが…

それはさておき、ちょっと突き離して観察してみると朝鮮半島の現況は、私には、なんとなく政権奪取途上にあったドイツにおけるナチス党の動きを彷彿とさせるのである。あやふやの政治システムの中での「民主主義的」プロセス、つまりオリテガ・ガセットの言う「大衆の反乱」プロセス、別の言い方をすればファシズムということだが、これが止めることのできない熱狂の中でいま韓国内で進行しているように見える。

誰が押し止めることができるのか、また押し止めなければならないのか? 米国か、はたまた日米を中心とした先進国か? 多くの保守論客は、放置すべきだ、本丸の敵は中共だという。私もそう思う。日本は、反撃すべきは反撃すべきだが、敵が深みにハマってしまい、こちらが手を差し伸べるべきだという世論の高まりは避けるべきだ。

ところで、朝鮮とドイツは、相違点は多いとはいえ、何処か根底で類似しているのではないかと思われる。両者とも、第二次大戦後「分断国家」として出発した。そこには何らかの深い理由があるだろう。戦勝国と敗戦国の定義をここに持ち込むことは、明らかに間違っているだろう。朝鮮人はこの戦勝国の定義に異常と言えるほどこだわるのだが。

また、現在進行中(?)の統一への道でみせる大衆のファナティシズム、これも何処かドイツの場合と似てきた。余談になるが、ここのところ、ドイツの街をゆく朝鮮人にゴミや火の付いたタバコが投げつけられる事態がよくあるそうだ。近親憎悪のなせるわざなのか?

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ソウル中心部で金正恩礼賛集会 脱北者の講演会を妨害
2018.11.9  産経新聞

 【ソウル=名村隆寛】韓国ソウルの中心部で、北朝鮮金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長を礼賛する親北団体の結成集会が白昼開かれ、物議を醸している。

 結成されたのは「白頭称頌委員会」で、左派の国民主権連帯や韓国大学生進歩連合など13の組織が7日、結成式を行った。約70人が集まり「結成宣言文」を読み上げ、「金正恩委員長と北朝鮮指導部、国民が示した平和と統一に対する熱望。この真の姿に韓国民の誰もが感動した。その頂点には金委員長のソウル訪問の決断がある」と訴えた。

 集会では「金正恩!」「万歳!」といった北朝鮮激賞の言葉が連呼された。現場から大通りをはさんだ約100メートル先には米国大使館がある。

 結成の主力勢力である韓国大学生進歩連合は6日に、脱北者の太永浩(テ・ヨンホ)元駐英北朝鮮公使が行う予定だった講演会を電話やメールで妨害。活動目標として「太氏脅迫」を公言し、「虚言を発し続ける太永浩は統一の邪魔を即刻止めろ」などと圧力を加えた。

 結成団体には、かつて憲法裁判所から「違憲政党」として解散命令を受けた統合進歩党や、最高裁から「利敵団体」と指定され解散した団体の流れをくむメンバーが少なくない。

 「正常な感覚では理解できないことが起きている」(保守系最大野党の自由韓国党議員)が、法では対処できない。保守派の批判にもかかわらず、当局は目をつむり、親北団体の結成や集会は野放し状態にある。●

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