新刊書の紹介

検察の罠:小沢一郎抹殺計画の真相
森ゆうこ

書籍データ
日本文芸社 日本語 pp.255
発売日:2012年5月30日

エッセンス
参議院議員森ゆうこの1000日に及ぶ検察、最高裁、マスコミとの闘いの記録。
著者
皆さん周知のことと思いますので省略
目次
第1章 狙われた小沢一郎と検察の謀略
第2章 検察の闇、検察審査会の謎
第3章 卑劣な検察の罠
第4章 検察・司法官僚との闘いの日々
第5章 対決―真犯人は誰か
特別対談 小沢一郎森ゆうこ


感想
筆者である森さんの活躍振りは、インターネット上で知れ渡っており、改めて付け加えることはありません。本書は、その足跡を彼女自身の言葉でまとめたものです。その意味で、第5章の「黒川弘務・法務省官房長との対決」を除けば、新しい情報といったものは余り無いのが実情です。実は、私は、本屋で3分の1程度の分量を立ち読みで読んでしまいました。しかし、彼女への支援の意味を込めて購入、再度通読したところです。
私が、森さんの話を始めてじかに聞いたのは、1年ほど前の1月、国会近辺の会場で開かれた「小沢一郎支援集会」の席上でした。一見「過激」と受け取られる彼女の行動、女身たった一人で、誰もがしり込みする司法権力に立ち向かっいく様、それらのものとかけ離れた彼女の話し振りに接して、深い印象を受けたことを記憶しています。決して激昂することのない静かな語り口、ジョークを織り込む余裕、礼節を忘れない「大人」の資質、それらの中に本物の女流政治家、人間性新潟県民性の見た思いがしています。
書き忘れるところでしたが、彼女と同様な資質は、ラテン音楽の歌い手である八木啓代さんの活動の中にも見て取ることができます。八木さんは、政治家としての権限がないにもかかわらず、一市民として司法権力に立ち向かう彼女の姿・言動に光り輝くものが見えてきます。
日本の政治は、これから本格的な激動を向かえるはずです。彼女の活躍する場面をいくつも見ることになるでしょう。私も、別の道で彼女と同じ方向を目指すつもりです。曰く、「本当の闘いはこれからだ。」

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原発大国の真実: 福島・フランス・ヨーロッパ、 ポスト原発社会へ向けて
コリーヌ・ルパージュ (著), 大林 薫 (翻訳)

書籍デ―タ
長崎出版、日本語、pp.252
発売日: 2012/6/10
エッセンス
元フランス環境大臣が明かす、フランス原子力政策の暗闇。世界を支配していた安全神話からの脱却、脱原発への政治的経済的提案など、原発大国フランスのいまと未来を語る。
著者
コリーヌ・ルパージュ (Corinne Lepage)
1951年生まれ。弁護士、政治家。弁護士のかたわパリ政治学院などで教壇に立つ。1995年アラン・ジュペ内閣[1995-97]に無党派環境大臣として入閣。2009年からは、欧州議会議員を務める。環境団体Cap21をみずから立ち上げるなど現在フランスの環境活動家の第一人者。環境問題に関する著作多数ある。『原子力発電がなかったらロウソクで明かりをとればいい』(Sans le nuclaire on s’ clarerait la bougie, dition Michalon, 2006)、最新作は『公共負債:フランス人の危険な遺産』(D ficite public : Le patrimoine des Fran ais en peril, Archipel 2011)
目次
日本版への序文
はじめに
第一章 福島の事故から
第二章 世界一の原子力推進国のフランス
第三章 フランス国民は憂慮すべき事実を知らされていない?
第四章 別格扱いの業界
第五章 情報操作術
第六章 原子力事故に打つ手なし
第七章 詭弁を弄して
第八章 競合エネルギーの締め出し
第九章 原子力の底なし沼
第十章 二大企業の野心が呼びよせた経営危機、責任を取らされるのは誰?
第十一章 原子力施設の解体費用
第十二章 無責任な見積もり
第十三章 コストに見合うメリットはあるのか?
第十四章 私たちが放任していたこと
第十五章 ポスト原子力社会

感想
これから読む予定。読み終わったら、感想を追加します。


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