C/2010 X1 (Elenin)の接近に備える

巨大地震が日本を襲って、自然災害に過敏になっているから取上げるというわけではないのだが、今、巨大な彗星が太陽系の中心部に接近していることを知っているだろうか?

それは、C/2010 X1 (Elenin) と呼ばれる彗星で、なんと2010年12月に発見されたものだ。かなり前からその存在が知られていたわけではないのが気になる。当初、安全視されていたようだが、今年の2月頃から、事情が違ってきたようだ。十分な資料と分析が無いまま、何処となく、NASAも慌てているように見える。

英文Wikipediaによれば、エレニン彗星の大きさは、その核の直径が 3-4km、ガス状大気と尾を含めた大きさは 80,000km あり、流れ星と呼ばれるものと比べると格段に大きい。この彗星は、小惑星帯から落下してくるものではなく、海王星のさらに外側に広がるカイパーベルト、その更に外縁に広がる「オールトの雲」と呼ばれる太陽系の最外縁部から太陽に向かって落下してくる彗星らしい。もう少し詳しく言うと、エレニン彗星は、太陽と、「オールトの雲」の中で大きな楕円軌道を描くSedra星(76.1-892.96AU) の2つを焦点として楕円軌道を描く彗星のようである。

問題なのは、その彗星がとる軌道であるが、以下のシュミレーションを参考にするとよい。

いずれも、2011年10月中旬頃、地球とエレニン彗星とが最接近すると見られている。NASA-JPLによっると、現在のところ、最接近した時の地球との距離は3500万 - 2100万km (月と地球との距離:およそ 40万km)と計算されている。その時の彗星の速さは、ほぼ秒速24kmである。これは、巨大隕石衝突-ジャイアント・インパクト-で想定される速さと同程度か少し速い。

彗星Elenin軌道のイメージ

From: Astro Bob (http://astrobob.areavoices.com/2011/04/04/comet-elenin-will-not-destroy-the-earth/)

この事態がどのような影響をもたらすのか、このことの分析は十分ではないとおもわれる。巨大な、あるいは致命的な影響があるかも知れず、あるいは小さな影響ですむかも知れない。まったく影響が無く、ちょっと大き目の流れ星を見る程度で済むのだろうか?

もちろん、その影響を予知できたからといって、それを避けることができるとは考えられない。しかし、この彗星の動向を注視し、いつも精神的に準備をしておくことは大事だと思う。地震とまったく同じである。

最後に一言。
このC/2010 X1 (Elenin)彗星の記事は、日本のマスコミ、新聞では、たぶん取上げられないだろう。なぜか。まづ昨年末から今までまったく取上げられてこなかったからであり、また、情報の確定性がまだ薄いし、確定的であってもその影響が大きすぎるからである。ただし、この彗星の影響が微小なものであることが確定的になったら、その段階で、なんとか「科学のコーナー」などで、あたかも最新情報気取りで取り上げられるかもしれないが。
ここに、原発情報もそうであったが、今のマスコミの本性を見る思いがする。

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以下の引用は、憶測と予断をかなり含んでいるとはいえ、C/2010 X1 (Elenin)とNASAの対応を述べたものである。英米圏では似たような反応がたくさんある。そのうちでも、以下の引用は抑制が効いているほうである。引用は、ブログ「日本人は知ってはいけない。」から。

2011年07月02日
NASAからの警告。

アメリカ航空宇宙局NASA)の長官・Charles F. Bolden, Jr が、職員とその家族宛に発信した緊急かつ重要メッセージ で、下記のNASAのHPを開くと誰でもが見ることが出来る。

それは『NASA(米航空宇宙局)本部より関係者へ向けた緊急時の対策について』と題するものです。
http://www.nasa.gov/centers/hq/emergency/personalPreparedness/index.html
その内容とは、次の通りです。(一部抜粋)

NASAのご家族の皆さまへお願いしたいことは、今皆さまが西海岸から離れたところに住んでいるのか、東海岸の近くにいるのか、メキシコ湾沿いなのか、五大湖の近くに住んでいらっしゃるのかは分かりませんが、自然災害があなたの住んでいる地域に起こったことを考えてみて欲しいということです。
9・11テロのような外部からの攻撃が起こった場合について考えてみてください。そして、その前に皆さんがしておくべきことについてご家族と話をし、予期せぬ出来事に対してどのような準備が必要なのかを話し合っておいてください。
ご自宅にて、家族でするべき準備がどんなことなのかを意見を出し合ってください。緊急時の災害対策用品一式を準備しておいてください」
  (訳・鈴木美穂さん)

                      
さらにNASA本部からは、次のような電子メールが全職員に送付されたという。

「みなさん、NASAの一員として、誇りを持って仕事に取り組んでいることと思います。
さて、今回のメールは緊急を要するものです。
今年、2011年の10月に起きる出来事に対して、充分な備えが必要だということを勧告するものす。
食料、水、医薬品などの備蓄を行ってください。少なくとも1年分の備蓄をするように、あなたとあなたの家族のために行ってください。
これは来たる大異変に対する緊急オペレーションです。
詳細は、NASA事務局より、再び知らせます。
早めに詳細を知りたい方は、事務所まで足を運ぶか、メールで問い合わせをしてください。
  みなさんとその家族の幸運を願っています。     
                     NASA宇宙局広報部
2011年8月1日までに、何が来るか皆が知るでしょう。
これは2011年8月1日の前に、あなたが安全なゾーンにいることを望む理由です。
皆が知るとき、あまりに多くの人々があなたがしている事と同じことをするでしょう」

NASAは何かを知っていて、相当慌てているのだろうか。
NASAを慌てさせる事態とは、いま巷でうわさされている「厄災の星」と呼ばれるエレニンの接近しか考えられないのではないか。

最近の米国における観測によると、「エレニン」は彗星のような星くずではなく、星の形をした惑星ではないかと考えられるようになった。
また、大きさも当初いわれたような数キロ程度ではなく、相当大きな惑星ではないかとみられるようになってきている。
そうなると、「エレニン」が太陽系に進入し、太陽系の中心に接近してくると太陽系全体の引力バランスに重大な影響を与える可能性がある。

2011年9月になると「エレニン」は太陽系の中心部に接近すると予測されている。
この頃になると、この地球からも肉眼で確認できる大きさで見えるという。

米連邦航空宇宙局(NASA)傘下のジェット推進研究所のシュミレーション
http://ssd.jpl.nasa.gov/sbdb.cgi?sstr=C%2F2010+X1&orb=1)では
9月17日頃に、地球から2100万マイル付近を「エレニン」が通過する。

その影響がどの程度のものであるかは、専門家は何も発言していないが場合によっては「エレニン」の引力が作用し地球の地軸が傾く可能性も否定できない。
一部では「エレニン」の質量は木星と同じくらいと予測する声がある。
太陽と地球の間を木星ほどの質量を持つ惑星が通過したらどうなるか、想像してみて欲しい。
地軸が動き、地球上では巨大地震と巨大津波が起こることを予想することはそう難しいことではない。

(一部省略)

エレニンの接近と巨大地震発生の因果関係は、次のように推測されている。
彗星が太陽に最接近すると太陽バースト(太陽の電波が一時的に強度を増す現象)が起き、その磁気エネルギーが地球内部に取り込まれ地震を引き起こすというものである。
また、つい先日米国海洋大気局が、太陽活動活発化にともなう太陽風発生によって様々な気候異変、
災害が発生していると警告した。

NASAが恐れているエレニンがもたらす厄災は、大地震の発生と地球の地軸が移動するという事態なのだろうか。
ただ、冷静に考えておかなければいけないことは、NASAユダヤ金融財閥=イルミナリティの一機関であるということだ。
故意に似非情報を流し、その到達速度や正確さを実験、データの集積をしていることも考えられる。
過去に、グランドクロスで大騒ぎになったことがあるが、何事もなく過ぎ去った。

何事においても備蓄は必要だが、NASAが何かを言ったからと言って大騒ぎをする必要はない。
いくら騒いでみたとて、なるようにしかならないわけだから、とにかくパニックに陥ることなく冷静に粛々と行動することが自分を守る最大の行為であると思う。
つづく。

追加 (7月10日)
C/2010 X1 (Elenin)の発見者であるLeonid Eleninは、そのホームページで、発見からの半年を振り返りつつ、この彗星の地球への大きな影響を否定するコメントを書いている。しかし、だからといって、この彗星の重大な影響を客観的かつ確定的に否定したことにはならない。

Comet Elenin – half-year since it’s discovery

June 10th, 2011 | Author: Leonid Elenin

L. Elenin
Today, June 10, 2011, is six months since the discovery of the first comet in the modern history of Russia. During this time our knowledge about the comet has greatly changed. In the first days after the comet’s discovery, the comet’s orbit did not inspire interest; C/2010 X1 (Elenin) was going to be a faint comet, visible only to telescopes equipped with CCD cameras. But after only the first week of observations, hope was growing that this comet might have a close perihelion, which was later confirmed.
Now we know that the comet will come practically as close as the orbit of Mercury to the Sun and will possibly become visible to the unaided eye. It is unlikely to become a Great Comet, but for me, as its discoverer, it has already become a momentous event. My dreams of many years have been realized.
During the last six months the comet has aroused a lot of interest among the people of the Earth; among the huge number of letters about the end of the world, I also received those about people who became interested in astronomy and observing, who bought telescopes and discovered for themselves the beauty of the night sky. This is possibly the most important effect caused by my comet. Of course the comet poses no threat to the Earth and all the rumors will end when it starts moving away from the Earth and Sun. The same thing happened with the famous comet Hale-Bopp and will be repeated more than once in the future.
I ran the calculations of the orbit for the period from 2011 to 15,000. Of course, in such a long time interval, the accuracy of the calculations will be limited but quite acceptable for a general understanding of the orbital parameters of Comet C/2010 X1. At aphelion the comet will be ~1030 AU from the Sun and will not return toward the Sun until the 8th century of the 14th millennium…

So hurry and see it!

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