日本は選挙「民主主義」すら、機能していない!


東京都知事選挙は、先ほど8:00PMに投票が終了した。さっそく(8:30PM)、NHK舛添要一候補の「当選確実」を放映した。全くの出来レースを見ているようだ。

誰がこの出来レースを仕組んだのか? その元凶の第一は、間違いなくNHKとそれに連なる既成マスコミ。第二が「選挙請負業者」だろう。このようなものに好き勝手をされていれば、「代議制民主主義」すら機能するはずがない。日本的民主主義の崩壊だ。でも、このような構造を壊すとなると、並大抵なことではない。

南米ペルーの選挙の在りさまを、私は何回も見てきた。日本では、ペルーと言えば、南米、後進国とみなされがちの国だ。政治的不正が横行しているに違いないなどと見られている。しかし、選挙の在りようは、日本よりはるかにまともだ。事前調査の機関は、市民参加型の団体(一応企業の形をとるAPOYO)が、地道な街頭での聞き込みに基づいて公正な予測を流す。マスコミもそれを尊重して、変な予測を流したりはしない。選挙報道も、各社一定の偏りがあるとはいえ、日本のような画一的報道をすることもない。

さらに最も大事なことだが、選挙管理機関がしっかりしている。1931年設立の独立国家機関(JNE)で、その公正さに国民は信頼を置いている。監視要員が不足した時は、投票に来た者の中からその代理が選任される。地方での不正選挙が予想されそうな場合、国際選挙監視要員の派遣を要請する。かなり前だが、大統領選挙での開票に疑念が持たれた時など、JNEのリマ本部の建物が焼き討ちにあう事件があったほどである。これは、国民の信頼の裏返しの行為であって、日本のように秘密とあきらめの状況とは違う。つまり、ここでは、選挙管理機関に「ムサシ」などという公正さ・市民性と無縁な私企業が入り込む余地は全くないのである。

日本の選挙の在りようは、どうしようもない。私は、昨日電車の中で、ある東京都の下級役人と雑談をした。この雪で明日の投票率は下がるだろうという話題の途上、その人物が、「投票率が上がろうが下がろうが、結果は決まっているので、問題はないだろう...」などと言っていたことが、思い出される。まさに、日本の選挙の在りようをさらりと言いのけたようだ。

怒りの気持ちとそれでも垣間見えた希望を述べたfacebookからの記事を、以下掲載する。


facebook 初沢克利
2月9日
投票率が低い、これでは勝てない。なぜか、まだ結果は分からないが原子力ムラの攻勢によるものだろう。マスコミが支配下に置かれているのを分かってはいながらまんまとしてやられたのだろう。なんて強大なのだ。脱原発に目覚めさせない、話題にすらさせないという目論みがだ。細川氏小泉氏の頑張りも極地的に押さえられたわけだ。だが今回は二人によって保守層にも訴える力があり、膨らみつつ有るのが証明された。国民の反原発意識を顕在化させ正当化することが出来た。これは大きい。中部電力浜岡原発4号機の再稼働を求めているのをなんとか阻止しなければならない、間に合うか、この二人を擁護しよう。リベラルや左翼連合だけでは原子力ムラに勝てない。まず共産党は人間にとって絶対悪である原子力ムラとの偏愛関係を止めるべきだ。さらに党利党略でしかないペテン、アベノミクスの妄想から目覚めなければならない。世の中をもっと根本から変えなければならない。この妄想に浸ったりしていると戦争を止めることも出来ない。




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