令和の始めに昭和天皇陵へ

令和元年のはじめ5月6日、東京郊外の昭和天皇陵を参拝しました。現代日本の社会の形を形作ったのは、良くも悪くも昭和の時代です。私自身も、問われれば、躊躇なく「昭和の人間です」と答えるでしょう。
日本の歴史の中で昭和時代は、白村江の戦いの時代と比較すべき時代です。いずれも、外国と戦って敗戦を経験した時代です。もちろん、極東での戦争と、アジア太平洋での戦争という規模の違いはありましたが。
昭和の時代の敗戦は、古代にはない特徴を持っていました。戦争目的は達成したとはいえ、日本人としての自負を失いかけるほどの物理的破壊を被ったこと、淫靡なGHQによる日本精神の破壊工作が行われ、現在もなおこの破壊は十分に効果を発揮しているといえます。奇跡と言われた戦後の高度経済成長は、精神の破壊のタイアップしたものでした。

今やその経済での優位も怪しくなり、精神の破壊はなかなか再建できそうにありません。つまり、昭和の後半の時代に存在した、熱気と夢のような新しい価値観はその力を失いつつあるのです。令和の時代にはいり、その両面をリセットする体制づくりが必要になり、それに向けてのエネルギーを用いていくべきであり、それを実現する指導力の登場が急がれています。

 

 

 

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[朝日新聞の記事より]

私達が参拝するしばらく前の4月23日、平成天皇、皇后両陛下は、昭和天皇が埋葬された武蔵陵墓地に参拝され、4月30日に退位され皇太子に譲位されることを報告された。

 

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