6.29抗議行動を真の「アジサイ革命」へ

昨夜(6月29日金曜日)の抗議行動は、10万人程度の生身の人間が、「原発再稼動反対」+「野田政権打倒」の声を上げた。市民の中に、直接行動の政治意識(感覚といってもよい)の近年にない芽生えを感じることができた。もちろん、これで止まってはいけないはずだ。


アジサイを胸に抱く女性参加者

今回の参加人員は、10万人とも20万人とも言われている。確かに、大きなうねりだ。しかし、この運動が「アジサイ革命」と呼べるには、まだほど遠いと感じる。「アジサイ抗議行動」の段階ではないか。
日本の政治制度の中で「革命」と呼べるものは、実は「政権交代」がそれであった。チュニジアジャスミン革命でもそうであったように、革命は市民による政権の打倒を伴うものであり、2009年の選挙による自民党政権の打倒がそれにあたる。もちろん、主役は市民であった。その時、市民の目からも、また民主党政治家の目からも、それは革命のロマンチシズムにあふれていたはずであった。しかし、歴史上、何度も繰り返されてきたように、この日本の革命は裏切られたのである。革命のリアリズムなどという口実を振りまく民主党内のクーデター派によって権力が簒奪された。


学生グループ

アジサイ革命」は、第2の「政権交代」を市民の直接行動を通して実現させる方向を目指すべきであろう。その方向に照らして、何が足りないか? 何に警戒しなければならないか? を考えていく必要があるだろう。
つまり、独自でカリスマ的な指導グループの構築と、既成の政治プロセスとのクロスオーバー(とくに小沢一郎グループとの)を考えなければならないのではないか。運動の自然発生性に酔いしれてばかりいられない。これが、昨夜の抗議行動に参加しての私の率直な感想である。

昨夜、小沢一郎氏の登場が無かったことは、彼にいろいろな事情があったにせよ、極めて残念である。まだまだ激動は続く。私も、「アジサイ革命」の本当の成就をめざして努力するつもりだ。

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「ch1 岩上安身カメラ」http://iwj.co.jp/wj/open/archives/21450がよく抗議行動の様子を伝えている。
私も、ほぼこのカメラと同じコースをたどって、抗議行動に参加したことになります。


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